1. 関節リウマチとは

 関節リウマチは手足など様々な関節に炎症が起きて痛みや腫れが生じる疾患です。炎症が持続すると関節が破壊され変形してしまうため、早期に発見し、治療することが重要です。

 また、間質性肺炎や胸膜炎、心膜炎など関節以外にも肺や心臓、眼、皮膚に症状が出現することがあります。診断時にしっかり全身の検査を受けることが大切です。 

 関節リウマチは免疫の異常で起こります。通常の免疫がウイルスや細菌を攻撃するように、誤って自分を攻撃して起きる自己免疫疾患の一つです。

 間違えて過剰に起きている免疫を抑えてあげることが関節リウマチの治療です。適切に治療することで関節の痛みや腫れ、破壊や変形を抑える事ができます。

2. 関節リウマチの治療

 関節リウマチの治療には大きく分けて4種類があります。

 1つめは非ステロイド性消炎鎮痛剤です。いわゆる痛み止めなので、関節の破壊や変形は防げず、根本的治療にはなりません。

 2つめはステロイド薬です。前回関節リウマチは、免疫が間違えて自分を攻撃してしまう病気だとお話ししました。その免疫を抑える強い力を持っているのがステロイド薬です。しかし、免疫を抑えるため感染に弱くなってしまいます。また、他にも様々な副作用があり関節リウマチで使われることは少なくなりました。

 3つめは抗リウマチ薬です。その中のメソトレキサート(メトレート、リウマトレックス)が標準治療薬と言われ、支障がなければ一番はじめに使用する薬です。その理由は、比較的安価でありながら関節炎を抑える効果が強いためです。しかし、感染、腎臓や肺などに合併症がある方には使えないことがあります。また、感染には弱くなってしまいます。

 4つめは生物学的製剤と呼ばれる新しい薬で、関節炎を抑える力がより強くなりました。投与方法は様々で、静脈注射、皮下注射、飲み薬があります。やはり感染には弱くなってしまします。効果は強いですが、前述の薬に比べ高価です。

 関節リウマチの薬にはそれぞれ特長があるため、患者さんの症状や生活スタイルに合った薬を選ぶことが大切です。